皆に食べつくされ、 もうぎりぎり二人分しか
残されていないケーキ |
メディアで広く紹介されているという超人気の高級ケー キ(母御用達)。あまりに香り高く、美味なため人に遭う 度に悲しいかなその身を削ることになる。しかし奈瀬と いう女の子が気を利かせて、きっちりとまるで最初から そういうカットにされていたかのように切ってくれたことは 不幸中の幸いだ。箱が少々大きすぎることを除けば、こ れが元は直径24センチのホールケーキだったことに進 藤は気付くまい。キレイに切り分けられた2個のケーキ には、HappyBirthdayという文字の書かれたチョコレー ト板が、そっくりそのまま残っていた。皆さすがにそこだ けは遠慮してくれたのだ。(当然か) |
ケーキの代償:その1 手提げ袋いっぱいの
カップラーメン (あかりさんから) |
新発売だというカップラーメンが何種類も入っている。し かしこれを全部消費すると、おそらく身体に何らかの負 担がかかってしまうと思うのだが・・・・。あまり一気に食 べ過ぎないよう、ボクが進藤の健康を管理する必要が あるだろう。 |
ケーキの代償:その2 古びた詰碁集
(筒井さんという人から) |
ちらっとめくってみたが、かなり簡単だった。おそらく中 級者用のものか?彼が案じていた通り、進藤にはもう 必要なさそうではあるが、思い出という点では、進藤に とってそれ以上の価値があるものに違いない。 |
ケーキの代償:その3 開くと王将という文字が
鮮やかな扇子 (加賀という赤い髪の男から)
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・・・・・? 彼にどこで会ったのかいまだに思い出せない。 これを進藤に渡せば、彼がなぜボクを知っていたのか何 か教えてくれるだろうか。
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ケーキの代償:その4 中国の碁石 (伊角という青年から) |
上から見ると日本の物と変わりなく見えるが、横から見 ると微妙に形が違う。伊角という青年の思い出が込めら れたものらしい。見れば見るほど面白い形だ。ボクも今 度、お父さんにお土産として持って帰ってきてもらおう。 |
ケーキの代償:その5 スナック菓子
(奈瀬という女の子から) |
チョコレート、クッキー、パイといった見るからに甘いもの ばかりだ。中には食べかけらしく、袋が開いているのも ある。しかし甘いもの好きの進藤は喜ぶか。 |
ケーキの代償:その6 缶コーヒー (フクという少年から) |
ブラック。進藤もブラックは苦手なので、悪いがこれはボ クが飲むことになるだろう。しかし、進藤へのプレゼント というよりは、単にもてあましていたいらない物をくれた 感がどうしてもぬぐえないのだが・・・・。 |
ケーキの代償:その7 黄色と白の花が中心の
花束
(和谷くんから) |
時価1万円といったところか?進藤にこの黄色い花は似 合いそうだ。どういう真意を持って彼がボクに花束を持た せたのかは定かでないが、しかし特別な日においてム ード満点の、非常に有用なアイテムなことは間違いな い。・・・・・彼は実はいい人なのかもしれない。
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