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進藤ヒカルの部屋
部屋の片隅にこっそりと立てかけてある花束に、どうやら進藤は気付いてはいなかった。
進藤が戻ってきたら、ケーキを二人で食べよう。
あまり見栄えしなくなってしまったけど、あれだけ皆がおいしいおいしいと言っていたのだから、本当においしいに違
いない。
進藤と一緒ならきっと格別に。
もうプレゼントを買いにいけるような時間でもないし、
ケーキもこんなに小さくなってしまったけど、代わりにキミへのプレゼントを皆からもらってきたんだ。
だから許してくれるだろう?
さっきキミは何がなんだかわからないような顔をしていたけど。
今夜はもう、アルコールを飲むのはやめて、お茶でも淹れながら二人でいつまでも語り合おうか。
今日あった出来事を全部話してあげるよ。
キミの思い出の人達に出会ったことも。
皆とても元気だったよ。
そしてもう一度、キミが皆に愛されてるということを、今度はちゃんと伝えてあげるよ。
それからまだ、どうしてもキミに伝えたいことがある。
誰が何と言おうと、絶対にボクが世界で一番、キミのことを好きだということ。
それから・・・・・。
・・・・・・・この世に生まれてきてくれて、ありがとう。
キミに伝えたい。
全て。
この花束と共に。
・・・・・・・・ Happy Birthday HIKARU.
END
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